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特集 脳神経画像Critical Findings—おさえておきたい症状とCT/MRI画像所見 Ⅲ脳卒中と鑑別すべき疾患
低血糖
著者: 城倉健1
所属機関: 1横浜市立脳卒中・神経脊椎センター脳神経内科
ページ範囲:P.328 - P.334
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・低血糖では,脳卒中に類似した片麻痺(低血糖性片麻痺)を呈することがある.
・低血糖性片麻痺では,MRIで内包に急性期脳梗塞と類似する所見がみられることもある.
・MRI異常所見が内包に限局している低血糖患者は,血糖補正により神経症状(意識障害や片麻痺)が速やかに改善する.
・MRI異常所見が皮質下白質にまで広がっている低血糖患者は,血糖を補正しても機能予後は不良である.
・低血糖では,脳卒中に類似した片麻痺(低血糖性片麻痺)を呈することがある.
・低血糖性片麻痺では,MRIで内包に急性期脳梗塞と類似する所見がみられることもある.
・MRI異常所見が内包に限局している低血糖患者は,血糖補正により神経症状(意識障害や片麻痺)が速やかに改善する.
・MRI異常所見が皮質下白質にまで広がっている低血糖患者は,血糖を補正しても機能予後は不良である.
参考文献
1)菅原恵梨子,他:低血糖性片麻痺の原因と診断.Brain Nerve 69:101-110, 2017
2)Johkura K, et al:Early diffusion MR imaging findings and short-term outcome in comatose patients with hypoglycemia. AJNR Am J Neuroradiol 33:904-909, 2012
3)Yong AW, et al:Acute symptomatic hypoglycaemia mimicking ischaemic stroke on imaging:a systemic review. BMC Neurol 12:139, 2012
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