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手術手技
Hemangioblastomaの手術
著者: 佐藤修1
所属機関: 1関東逓信病院脳神経外科
ページ範囲:P.1021 - P.1026
文献購入ページに移動 脳のhemangioblastomaは稀な腫瘍で,脳腫瘍の1-2%を占めるにすぎない.しかしながら,hemangioblastomaは良性腫瘍で,しかもその大部分は小脳半球内に存在し,嚢胞を形成することが多く,手術摘出術も容易なものが多く,全摘出が可能で,神経学的脱落症候を残さずに永久治癒の可能性の多い腫瘍である.しかしながら少数の,脳幹とくにarea postremaを中心にみられるhemangioblastomaは,実質性で嚢胞を形成せず,脳幹から切離する操作もむずかしく,たとえmicrosurgeryによっても,神経学的脱落症候を残さずに全摘出することができる例は稀れである.
脊髄のhemangioblastomaは,選択的脊髄動脈撮影法の普及とともにその診断も正確となり,手術による摘出術が行われる例も増えてきた.
脊髄のhemangioblastomaは,選択的脊髄動脈撮影法の普及とともにその診断も正確となり,手術による摘出術が行われる例も増えてきた.
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