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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻11号

1977年10月発行

文献概要

総説

各種シャントシステムの構造,機能と問題点

著者: 津金隆一1

所属機関: 1東海大学脳神経外科

ページ範囲:P.1111 - P.1118

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Ⅰ.はじめに
 shunt手術は,水頭症の治療に現在最も一般的な方法として施行され,その効果も充分に認められている.しかし,同時にshunt閉塞,感染,低髄液圧,shunt依存性などの副作用や合併症が高頻度に認められるのも事実である.正しい手術手技の確立および習熟により,減少させうる合併症も多いが,なかには現在のshunt systemでは宿命的な避けられない副作用もある.しかし,患者の状態に応じて,最も適したshunt systemを使用することにより,こうした副作用もある程度には減少させうるものと考えられる.
 shunt systemの構造および機能について熟知することは,systemの選択にも,また合併症や副作用に対処するためにも最も大切なことと考え,脳室心房吻合術または脳室腹腔吻合術に使用されるshunt systemの構造および機能につき述べ,問題点の2,3をとり上げた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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