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研究
Spasmodic torticollisの外科的治療
著者: 榊寿右1 菊池晴彦1 古瀬清次1 唐澤淳1 吉田泰二1 大西英之1 涌田幸男1 滝和郎1 本藤英樹1
所属機関: 1北野病院脳神軽外科
ページ範囲:P.1151 - P.1155
文献購入ページに移動痙性斜頸は,頸筋群の不随意の収縮によって斜頸が生じる神経筋疾患である.その発生病理については不明であり.時に他の異常運動症と合併して生じることもある.そのため,痙性斜頸がはたして独立疾患であるかということに強い疑問が持たれる.また,精神的要素によりても症状の発現性が異なり,自然に軽快することもある点などから,心因性と考えられた時代も存在した.しかし原因が何であれ,いかなる薬物療法や精神療法によっても,症状の改善せぬ症例の肉体的精神的苦痛は,適切なる外科的療法によって解決がつけられねばならない.我々はその目的のため,まず数週間から数カ月間の薬物療法を試み,精神的要因が強いと思われる症例にはさらに自己催眠療法などの精神療法を加え,なお無効の症例に対し,両側上部頸神経前根切断と両側副神経脊髄根の切断を行ってきた.我々は,8症例に本手術法を施行し,比較的良い結果を得たので報告するとともに,その手術および術後の間題点にっいて険討する.
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