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症例
開頭術術後に発生した慢性硬膜下血腫の3症例
著者: 小松伸郎1 高久晃1 堀重昭1
所属機関: 1東北大学脳疾患研究施設脳神経外科
ページ範囲:P.1273 - P.1277
文献購入ページに移動慢性硬膜下血腫は脳神経外科臨床ではごくありふれた疾患の1つである.しかし本症が開頭術後に発生することはきわめて稀といわれ,著者渉猟の範囲内でも特に症例を纒めて報告したものはなかった1,7,15).教室においては1975年9月末までに201例の慢性硬膜下血腫を経験したが,開頭術後のものは3例(1.5%)であった.今回はこの3症例を紹介し若干の文献的考察を加える.
なお,shunting operation後に発生するいわゆる慢性硬膜下血腫は形態学的には類似するものもあるが問題点が多いため12),本論文では除外した.
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