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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻12号

1977年11月発行

文献概要

症例

石灰化硬膜下血腫に合併した亜急性硬膜下血腫の1症例

著者: 井須豊彦12 高村春雄1 上野一義1 平間元博3

所属機関: 1旭川赤十字病院脳神経外科 2北海道大学脳神経外科 3北海道大学第2病理

ページ範囲:P.1279 - P.1283

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Ⅰ.はじめに
 石灰化硬膜下血腫は,それほど稀なものではないと思われるが2,14).意外にその報告例は少ない3,4,6,9,12,15,17).しかしそれに合併して亜急性硬膜下血腫1,18)が発生したという報告はわれわれが集めえた文献には見られなかった.最近,われわれは45歳男性が意識消失のない軽微な頭部外傷2日後に失語症にて発症し,手術により石灰化硬膜下血腫とその周辺に新鮮な硬膜下血腫を認め,それらを摘出し治癒せしめえた症例を経験したので文献的考察を加えてここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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