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症例
髄液中に腫瘍細胞を証明した斜台脊索腫の1例
著者: 保坂泰昭12 辛秀雄1 末吉貫爾1 館崎慎一郎3 池田栄雄4
所属機関: 1千葉県がんセンター脳神経外科 2浜松医療センター脳神経外科 3千葉県がんセンター病理研究部 4千葉県がんセンター臨床検査部
ページ範囲:P.1285 - P.1292
文献購入ページに移動頭蓋内脊索腫は,稀な脳腫瘍でその頻度は全脳腫瘍の1%に満たない34).一方髄液細胞診は,1891年Quinkeが腰椎穿刺法を紹介後,Ravautらにより始められ4),その後採取法,集細胞法8,19)および脳腫瘍患者よりの腫瘍細胞の検出などについて非常に多くの報告がある14,20,21,29).
最近われわれは斜台部脊索腫症例の精査中,脳室写時に採取した髄液中に腫瘍細胞を検出した.われわれが収録しえた文献の限りにおいては,髄液中に腫瘍細胞を検出した頭蓋内脊索腫は,その報告を見ない.
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