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研究
外減圧術における除去骨弁の保存について(第2報)
著者: 中島孝之1 染田邦幸1 山内康雄1 松村浩1
所属機関: 1関西医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1329 - P.1333
文献購入ページに移動昭和50年11月,我々が摘出頭蓋骨弁の大腿皮下埋没保存法を第1報として本誌上に表してから,年余の月日が経過した.前報にも述べたように,これまで個々の症例の頭蓋欠損部補填にあたって,種々の材質や方法の中から適当なものを選び出しても,頭蓋の形状となじまなかったり,冷凍保存骨弁が環納後早期に吸収されてしまうなど,術後の結果に満足しえない場合を少なからず経験している.
これら従来の方法に対し,昭和49年以来,大腿皮下に埋没保存した骨弁による頭蓋形成症例において,その後中可能な限り追跡を行い,かなりの長期間を経過したので,昭和49年に骨弁摘出を行った2症例,およびその後経験した小児症例について報告する.
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