文献詳細
文献概要
症例
乳児脳膿瘍の1例
著者: 宇佐美卓1 末松克美1
所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1357 - P.1361
文献購入ページに移動Ⅰ.いとぐち
乳児期においては頭蓋内感染症は決してまれではないが,それが脳膿瘍を形成することは珍しく,Arseni, et al.2)の報告では全脳膿瘍例542例中,乳児脳膿瘍例は3例,0.6%,Schulze and Tucht33)の報告では全脳膿瘍例71例中,乳児脳膿瘍例は1例であり,1.4%を占めているにすぎない.また,著者らが文献上調査しえた4カ月未満の脳膿瘍報告例は内外あわせてわずか45例にすぎない.
著者らは最近生後55日の乳児脳膿瘍を経験したので報告し,あわせて文献上得られた4カ月未満の脳膿瘍報告例45例を中心として,早期乳児脳膿瘍について検討を加える1-3,8-11,13-17,19-21,25-29,31,33-35).
乳児期においては頭蓋内感染症は決してまれではないが,それが脳膿瘍を形成することは珍しく,Arseni, et al.2)の報告では全脳膿瘍例542例中,乳児脳膿瘍例は3例,0.6%,Schulze and Tucht33)の報告では全脳膿瘍例71例中,乳児脳膿瘍例は1例であり,1.4%を占めているにすぎない.また,著者らが文献上調査しえた4カ月未満の脳膿瘍報告例は内外あわせてわずか45例にすぎない.
著者らは最近生後55日の乳児脳膿瘍を経験したので報告し,あわせて文献上得られた4カ月未満の脳膿瘍報告例45例を中心として,早期乳児脳膿瘍について検討を加える1-3,8-11,13-17,19-21,25-29,31,33-35).
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