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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻2号

1977年02月発行

文献概要

研究

脳腫瘍のIsocount scanningによる診断—Multilevel analysisによるRI-uptakeの数値的表現法

著者: 山本昌昭1 吉田滋1 門脇弘孝1 今永浩寿1 竹山英二1 神保実1 喜多村孝一1

所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科

ページ範囲:P.145 - P.151

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I.緒言
 1948年,Moore11)によりisotope encephalometryの基礎が築かれて以来,幾多の機器の開発・改良,および新核種の応用などを経て,今日は脳疾患の診断上,RIscintigraphyは重要な地位を占めるに至っている1,2).ことにdynamic studyを可能としたscinticameraの開発は,脳疾患における核医学的診断の流れを大きく変化し,最近ではscintiscanningよりむしろscinticameraが普及しつつある3,10,14).しかし,いずれの方法にしろ,表示される1枚1枚のscintigramが,より正確で信頼しうるものであることは当然要求される.この点では,我々はscinticameraはscintiscanningにはおよばないものであると考えている.static studyとしてのscintiscanningによるscintigramも,決して捨て去られるべきものではない.
 この観点より,著者らはIsocount scanningおよびその新しい表示方法としてMultilevel analysisを開発し4,5,6),1973年1月以来臨床応用して良好な結果を得ている.その原理の詳細,および臨床成績の一部は既に発表しているが7,8,14,15,17,18),本稿では,脳腫瘍におけるIsocount scanningの成績を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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