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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻2号

1977年02月発行

文献概要

症例

石灰化硬膜外血腫—頭部外傷後16年を経過した1例

著者: 坂井昇1 山森積雄1 種村廣己1 山田弘2 下川邦泰3

所属機関: 1大雄会病院脳神経外科 2岐阜大学第2外科 3岐阜大学中央検査部

ページ範囲:P.163 - P.167

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Ⅰ.はじめに
 外傷性硬膜外血腫は通常その経過がきわめて速やかでかつ致命率が高いことは周知の事実である.しかし,少数ながら慢性の臨床経過を示す症例が知られている7,10,11).これらのうち,頭部単純写にて石灰沈着像が認められた例ははなはだ稀有のようである.
 最近われわれは,頭部外傷後16年を経て,頭部単純写にて石灰沈着像を認めえた硬膜外嚢水川腫(陳旧性血腫)の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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