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症例
石灰化硬膜外血腫—頭部外傷後16年を経過した1例
著者: 坂井昇1 山森積雄1 種村廣己1 山田弘2 下川邦泰3
所属機関: 1大雄会病院脳神経外科 2岐阜大学第2外科 3岐阜大学中央検査部
ページ範囲:P.163 - P.167
文献購入ページに移動外傷性硬膜外血腫は通常その経過がきわめて速やかでかつ致命率が高いことは周知の事実である.しかし,少数ながら慢性の臨床経過を示す症例が知られている7,10,11).これらのうち,頭部単純写にて石灰沈着像が認められた例ははなはだ稀有のようである.
最近われわれは,頭部外傷後16年を経て,頭部単純写にて石灰沈着像を認めえた硬膜外嚢水川腫(陳旧性血腫)の1例を経験したので報告する.
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