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総説
Pain Mechanism
著者: 石島武一1
所属機関: 1自治医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.197 - P.206
文献購入ページに移動 いたみは古くて新しい命題である.太古の昔から今日までその研究の集積は尨大なものであるが,いまだにその本態についてはほとんどわかっていない.新しい説が次々と出ては消えて行き,そのたびにわれわれは新たな混乱の中に投げ込まれる.まさに群盲象を撫でるの図である.
いたみの機構についての研究の歴史と現状をこの限られた紙面につくすことは不可能なので,ごく表面的な記戴に止め,詳しくは文献を参照していただくことにした.しかしそれとても全てを網羅できるものではなく,重要な文献が見落されているおそれがあるが御寛恕をこうしだいである.ここではいたみに関する解剖と生理に主眼をおき,薬理学的な面は割愛した.順序として末梢から高位中枢へ上っていき,そのつど問題となる臨床的な事柄を挿入して行く予定である.
いたみの機構についての研究の歴史と現状をこの限られた紙面につくすことは不可能なので,ごく表面的な記戴に止め,詳しくは文献を参照していただくことにした.しかしそれとても全てを網羅できるものではなく,重要な文献が見落されているおそれがあるが御寛恕をこうしだいである.ここではいたみに関する解剖と生理に主眼をおき,薬理学的な面は割愛した.順序として末梢から高位中枢へ上っていき,そのつど問題となる臨床的な事柄を挿入して行く予定である.
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