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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻3号

1977年03月発行

文献概要

手術手技

経皮的コルドトミー

著者: 天野恵市1

所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科

ページ範囲:P.207 - P.215

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Ⅰ.はじめに
 経皮的コルドトミーが最初に行われたのは1963年Mullanによってであるから,現在2でに13年の歴史がある.Mullanが最初に発表したのは実は針を脊髄内に刺入する真の意味でのコルドトミーではなく,経皮的に脊椎管内にストロンチウム90の放射能針を入れ,外側脊髄視床路を脊髄外部から放射線照射により破壊しようというものであった.
 脊髄内に針を刺入して電気凝固巣を作るという,現在我々が行っている経皮的コルドトミーは2年後の1965年にMullan, Rosomoffが相次いで発表している.北米ではじめられたこの簡便でかつ的確な除痛術は現在はヨーロッパでも広く行われているが,残念なことに我が国ではいまだそれほど脳神経外科医の間に普及しているとはいえないのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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