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研究
Lumbar Subarachnoid-Peritoneal Shuntの簡便法
著者: 桑名信匡1 桑原武夫1 中島麓1 細田浩道1 山口和郎1
所属機関: 1横浜市立大学脳神経外科
ページ範囲:P.229 - P.234
文献購入ページに移動先天性あるいは後天性の交通性水頭症に加えて,クモ膜下出血,髄膜炎,頭部外傷などのあとに生ずる正常圧水頭症の概念が,近年ほぼ確立されてきた.後者に対してもshunt手術の有効性が認められており,実際に行われることが多い.したがって,われわれ脳外科医はshunt手術を行う機会が多くなっているといえよう.
現在一般的に行われているshunt手術の術式としてはTorkildsen手術を除き,大部分は脳室心房短絡術(V-A shunt),あるいは脳室腹腔短絡術(V-P shunt)のいずれかである.いずれの場合も,種々の原因による管の不調がしばしばおこることは,われわれが日常よく経験するところであり,この不調の原因をできるだけ除くために諸家により種々に工夫がなされている.
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