icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻3号

1977年03月発行

文献概要

研究

乳幼児水頭症における髄液短絡術後の硬膜下血腫

著者: 山崎駿1 田中允1 平山昭彦1 苧坂邦彦1 松本悟1

所属機関: 1神戸大学脳神経外科

ページ範囲:P.235 - P.242

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 水頭症の症例では,軽微な外傷により25,28)あるいは気脳写3,12),脳圧降下剤の投与13)といった頭蓋内圧の変動により,硬膜外または硬膜下血腫を生じやすい.したがって急激な髄液圧の変動をきたす髄液短絡術後の合併症として硬膜下血腫を発生しやすいことは十分に予想されうる.今回,私どもが経験した乳幼児水頭症術後の硬膜下血腫11症例について,術前の水頭症の病態,髄液短絡術施行時の状態,硬膜下血腫の発生状況,治療方針について検討を加えたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?