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研究
側脳室内腫瘍のレ線診断—傍側脳室腫瘍との鑑別
著者: 中島啓次1 渡辺博1 千ケ崎裕夫1 石井昌三1 久留裕2
所属機関: 1順天堂大学脳神経外科 2順天堂大学放射線科
ページ範囲:P.243 - P.251
文献購入ページに移動側脳室内腫瘍は,脳腫瘍の中でも,臨床的に特殊な位置に属するものである.すなわちその大部分は手術的に別出可能な良性腫瘍ではあるが,慢性的に経過する脳圧亢進症状以外にこれといった特定な神経症状を示すことが少なく,その診断にはもっぱら気脳写,脳血管写,脳シンチグラムなどの補助診断法が主体となる.
これに対し傍側脳室腫瘍は、浸潤性に発育し,悪性像を呈するものもあるなど側脳室内腫瘍との間には,手術手技,治療方針などに関して大きな相異を有する.しかしながら,この両者の鑑別は,レ線学的にも非常にむずかしく,明確な解答は得られていないのが現状である.
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