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研究
脳血管異常に対し,trappingを必要とする際のSTA-MCA Anastornosisの有用性
著者: 榊寿右1 菊池晴彦1 古瀬清次1 唐澤淳1 吉田泰二1 大西英之1 湧田幸雄1 滝和郎1
所属機関: 1北野病院脳神経外科
ページ範囲:P.253 - P.259
文献購入ページに移動脳血管の閉塞性疾患に対する新しい治療方法としての浅側頭動脈中大脳動脈吻合術(以下STA-MCA anastomosisと略する.)は,1967年Danaphy and Yasargil2)により提案され,我が国では,菊池らにより初めて紹介された.それ以来,多くの施設においてこの方法が取り入れられ,閉塞性疾患に対する新しい治療法の1つとなっているのが現況である.我々は,単に閉塞性疾患ばかりでなく,動脈瘤,内頸動脈海綿静脈洞瘻,動静脈奇形などの根治的治療に際し,病変部のtrappingが必要な場合や,主血管の結紮が行われる症例に対してもこの方法を応用し,非常に良好な成績を得た.
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