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研究
後索刺激による除痛効果の発現機序—とくに視床正中中心核の活動を指標として
著者: 西本博1 坪川孝志1 片山容一1 小谷昭夫1 森安信雄1
所属機関: 1日本大学脳神経外科
ページ範囲:P.325 - P.331
文献購入ページに移動1965年Melzaek&Wall7)が脊髄後角内におけるgate control systemを示唆して以来種々の刺激による除痛法が考案され,破壊による除痛法に代わって刺激による除痛法が臨床応用されてきた4,17,20).「痛み」のmodulating systemを刺激し除痛効果を得ようとする方法は,破壊による除痛法に比較して脱落症状を残さず,より生理的であり、とくにその対象となる疾患がbenign painの場合には推奨される除痛法である.
事実Wall & Swect(196720),196813)),Shealy(196710,11))により脊髄後索の刺激がこのような除痛法に応用できる可能性が報告されてより,今虫でに約7年間の期間がある.この間電極の種類,刺激条件,手術法,適応条件などに詳細な検討が加えられ,最近では長期follow upの成績まで散見される8,12,14).
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