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研究
脳腫瘍の放射線治療予後の検討
著者: 吉井与志彦1 牧豊1 恒元博2 青木芳朗2 梅垣洋一郎2 栗栖明2
所属機関: 1筑波大脳神経外科 2放射線医学総合研究所病院部
ページ範囲:P.549 - P.557
文献購入ページに移動脳腫瘍の治療は古くから脳神経外科医の第一の命題で,なかでも悪性脳腫瘍は治療予後が悪く,常に我々の前途に難問を残している.放射線治療が脳腫瘍に応用されてから久しくその効果は皆の認めるところである.従来発表されている放射線治療の成績をみても,腫瘍の悪性度と線量の問題,予後と線量の問題が論じられているが,線量については総線最/照射期間で論じられ互いに比較しづらく,また予後の表現法としても粗生存率で示されていて追跡不明者とか観察期間中の者の取り扱いが不明確であった.これらはお互いの結果を比較するのには参考になるにしても,実際の治療にとっては実際的な資料とはなりえない.そこで著者らは上記の観点に立ち,放射線医学総合研究所(放医研と略す)で昭和37年から49年までに扱った原発脳腫瘍135例の治療予後を検討し,他の報告例と比較考察を加えたので報告する.
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