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文献概要
症例
頭蓋外髄膜腫Extracalvarial Meningiomaの1例
著者: 浜田博文1 門田紘輝1 上津原甲一1 朝倉哲彦1 猪鹿倉武2
所属機関: 1鹿児島大学脳神経外科 2加世田病院
ページ範囲:P.633 - P.639
文献購入ページに移動硬膜外に原発する髄膜腫は,一般的にはextracalvarial meningioma3,12,14,18,20)と呼ばれることが多いが,それ以外にもprimary extracranial meningioma15),epidural meningioma2)あるいはectopic meningioma5)などとも呼ばれ諸家により種々の名称があって一定していない.
一方,その発生頻度はきわめて稀であり,文献的には1904年Winkler19)が"Über Psammome der Haut und des Unterhautgewebs"と1題して報告した症例が世界最初とされ,それ以後散発的にみられるにすぎない1,2,9,11,14,15,21).本邦における報告例も数少なく,文献的に著者らが蒐集しえた限りでは,現在までに7例3,6,8,10,18,20)である.ただし,ここでは眼窩内および背髄硬膜外に発生した髄膜腫は一応除外した.というのは組織発生からすれば,頭部のextracalvarial meningiomaと共通する点もあるが,それぞれ臨床像が特徴的である上に,ひとつのおのおの独立したentityを持って診療対象となる状況が異なっているからである.
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