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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻6号

1977年06月発行

文献概要

症例

Superior facet syndrome—間歌性跛行を呈した1例

著者: 伊藤昌徳1 長谷川毅1 島克司1 黒沢真1 石井昌三1

所属機関: 1順天堂大学脳神経外科

ページ範囲:P.663 - P.668

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Ⅰ.はじめに
 椎間板ヘルニアに代表されるいわゆる腰椎疾患に遭遇した場合,これらの類縁疾患の存在をよく認識し,各症例毎に病理形態や発生要因について検討をすることにより,適切な鑑別診断,治療を行うことが可能となることは多言を要しない.現在,腰痛症の多くが,discogenicなものと考えられ,椎間板ヘルニアという診断が安易に下される傾向にあり,歴史的にはむしろ古くから注目されていた脊椎管自体の構築学的異常のもつ臨床的意義は忘れ去られていたといえる.
 Verbiest31),本邦においては若松ら33),円尾ら18)によりlumbar canal stenosisという病態が注目され,認識されるに至ったが,Epsteinら5)はlumbar canal stenosis,の存在なしにsuperior facetによりlateral recessの狭小化を引き起こし神経根が圧迫される病態を"superior facet syndrome"と称し報告した.著者らも最近,この1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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