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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻7号

1977年06月発行

文献概要

診断セミナー

側方共同偏視と側方注視麻痺

著者: 高橋昭1 祖父江逸郎1

所属機関: 1名古屋大学第一内科

ページ範囲:P.715 - P.724

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Ⅰ.はじめに
 共同眼球運動conjugate eye movementとは,左右の眼球のいくつかの外眼筋が協調的連合運動を起こすことであり,両眼視を目的とした共同眼球運動はとくに注視gazeと呼ぶ.これは,大脳皮質の高位中枢,脳幹の中間中枢,外眼筋支配神経核などの間にある緊密な調整機構と,これに対して前庭,小脳,脊髄など,ほとんど全神経系からの自働的,反射的調節をうける生体制御系としての眼球運動系oculomotor systemによって神経支配をうけている.
 眼球運動系の障害の代表的徴候が,共同偏視conjugate deviation of the eyesと注視麻痺gazepalsyである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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