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研究
松果体部腫瘍症例における脳シンチグラム検査の意義
著者: 武本本久1 有光哲雄1 植田清隆1 久山秀幸1 三宅幾男1 石光宏1 松本皓1 西本詮1
所属機関: 1岡山大学脳神経外科
ページ範囲:P.733 - P.739
文献購入ページに移動今日,pinealoma(組織学的にはtwo-cell pattern pinealoma)の治療としては,髄液短絡術を施行した後に放射線照射療法がもっぱら行われ,その有効性については多くの報告があり,疑問をはさむものはない.したがって,松果体部腫瘍の症例において,その腫瘍の組織学的性状ひいては予後の推定が前もって把握できれば,治療方法を決めるうえで大いに役立つと思われる.また,pinealomaの症例では放射線照射療法後その効果判定ならびに経過観察をしてゆくうえで,患者に侵襲を与えず,手軽に反復施行しうる検査法が必要である,このたび,私どもは,これらの目的のために99mTc-pertechnetate(以下99mTcO4-)を用いた脳シンチグラム検査をとりあげ,松果体部腫瘍症例における本検査法の有用性について検討を加えたので報告する.
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