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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻7号

1977年06月発行

文献概要

症例

興味ある経過を示したcavernous sinusitisの1症例

著者: 森山忠良1 藤田雄三1 小野博久1 森和夫1 吉田卓郎2

所属機関: 1長崎大学脳神経外科 2長崎県立島原温泉病院脳神経外科

ページ範囲:P.779 - P.784

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Ⅰ.はじめに
 海綿静脈洞部の炎症により海綿静脈洞症候群(cavcrn-ous sinus syndrome)を示した症例の報告は少なく,またそのほとんどが剖検所見の記載に止まっている.
 我々は左側の非拍動性眼球突出にて発症し,経過中両側のcavernous sinus syndromeを示した1症例において,数回にわたり頸動脈撮影を行い,一側内頸動脈の完全閉塞のほかに,他側においては,内頸動脈の海綿静脈洞部(cavernous portion)に裏状動脈瘤様のopacificationが認められた.X線所見と剖検所見を主に報告し,あわせて考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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