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Horner症候群
著者: 平山恵造1 福田真二1
所属機関: 1順天堂大学脳神経内科
ページ範囲:P.815 - P.821
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
Horner症候群は眼に向う頸部交感神経が障害されて起こるもので,縮瞳,瞼裂狭小,眼球陥入を3主徴とし,他に副症状として顔面同側の無汗症,眼球トーヌスの低下,虹彩異色症などを伴うことがある.
本症候群は1869年スイスの眼科医,Hornerが人での臨床的記載をなしたのに始まる.Horner以前にも頸部交感神経障害に際して,顔面の自律神経症状とともに縮瞳のみられた報告はあるが,眼症状に主点を置いての報告ではない.しかし動物での頸部交感神経について実験的研究は既に1727年Pourfour du Petitによりなされ,その後さらにClaude Bernard(1852)が追試・大成させたもので,それにちなんでClaude Bernard-Horner症候群とも称される.本症候群は眼へ向う頸部交感神経の走行の中で,どの場所で障害されてもひき起こされるので,原因となる疾患は多様である.
Horner症候群は眼に向う頸部交感神経が障害されて起こるもので,縮瞳,瞼裂狭小,眼球陥入を3主徴とし,他に副症状として顔面同側の無汗症,眼球トーヌスの低下,虹彩異色症などを伴うことがある.
本症候群は1869年スイスの眼科医,Hornerが人での臨床的記載をなしたのに始まる.Horner以前にも頸部交感神経障害に際して,顔面の自律神経症状とともに縮瞳のみられた報告はあるが,眼症状に主点を置いての報告ではない.しかし動物での頸部交感神経について実験的研究は既に1727年Pourfour du Petitによりなされ,その後さらにClaude Bernard(1852)が追試・大成させたもので,それにちなんでClaude Bernard-Horner症候群とも称される.本症候群は眼へ向う頸部交感神経の走行の中で,どの場所で障害されてもひき起こされるので,原因となる疾患は多様である.
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