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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻8号

1977年07月発行

文献概要

研究

高位頸椎方穿刺法

著者: 細田浩道1 中島麓1 桑原武夫2

所属機関: 1横須賀共済病院脳神経外科 2横浜市立大学脳神経外科

ページ範囲:P.841 - P.843

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 Mullanらにより開発された経皮的コルドトミーのための高位頸椎側方穿刺法は,簡単かつ安全に行えることが,欧米では良く知られているが,本邦では充分にこの穿刺法の良さが認識されていないようである.筆者らが過去8年間に行った50例以上の経験をもとに,その手技の詳細,適応,本邦例20名の穿刺部より,くも膜下腔までの長さについて,それぞれ検討し,考察を加えて報告する.
 適応は通常の腰椎穿刺法では,くも膜下腔に到達しえない時が主であるが,これらを列挙すると,①広範囲の腰仙部のくも膜炎,癒着および腰仙部後方固定術後の症例,②腰仙部硬膜内外の占拠性病変,③以前施行のミエログラフィーでブロックが存在し,その病変の上限の範囲を知る必要のある時,④頭蓋牽引中の急性,亜急性脊髄損傷例へのミエログラフィー,⑤高度な脊椎管狭小例,⑥放射性同位.元素による脳槽シンチグラフィーへの応用,⑦気脳写への応用,⑧分析用髄液の採取,などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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