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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科5巻8号

1977年07月発行

文献概要

症例

先天性頭蓋外動静脈奇形—1例報告と文献的考察

著者: 高橋慎一郎1 古橋信之1 甲州啓二1

所属機関: 1国立水戸病院脳神経外科

ページ範囲:P.889 - P.893

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Ⅰ.はじめに
 頸動脈および椎骨動脈を流入血管にもつ頭蓋外の動静脈奇形(以下AVMと略す)あるいは動静脈瘻(以下AVFと略す)は,頭蓋内のそれと比較し稀なものである.
 ここで言うAVMおよびAVFの定義は次のように理解している.動脈と静脈が直接交通しているものがAVFであり,動脈と静脈の間にmalformed vesselsの介在するもの,すなわち血管写上にていわゆるcapillary portionとして造影される部分を有するarteriovenous lesionがAVMと定義される17).しかし文献的にはAVM,AVFをともにAVMとして記載しているものや5),AVMをふくめてAVFと記載しているものなど1,10)いろいろあり,まぎらわしい.そこで著者らは,以下に記すAVMをAVFをふくめた広義のAVMとして述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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