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総説
中枢神経系の感染症に対する抗生物質
著者: 由良二郎1 西秀樹1 柴田清人1 高木卓爾2
所属機関: 1名古屋市立大学第一外科 2名古屋市立大学第二外科
ページ範囲:P.909 - P.918
文献購入ページに移動中枢神経系感染症を大別16)すると,脳膿瘍,硬膜外膿瘍,硬膜下膿瘍,髄膜炎が一般的でその病原菌は,化膿菌による場合がほとんどであるが,時に真菌性髄膜炎の発症もみられ困難な治療に一層拍車をかけているのが現状である.膿瘍の治療に関しては,当然,外科的療法が主体で,化学療法は二次的となるため,他誌17,26,37,51)に譲ることとし,ここでは,脳外科領域における術後感染の種類と,その起炎菌について述べ,更に最も頻度の高い髄膜炎の抗生物質療法を抗生剤の髄液移行の問題にも触れつつ検討してみた.
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