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研究
破裂脳動脈瘤急性期のComputed Tomography
著者: 片田和広1 神野哲夫1 佐野公俊1 柴田太一郎1 シヤーM.Y.1 藤本和男1 戸田孝1 古賀佑彦2
所属機関: 1名古屋保健衛生大学脳神経外科 2名古屋保健衛生大学放射線科
ページ範囲:P.955 - P.963
文献購入ページに移動X線診断学上の革命と言われているcomputed tomography(以下CT)が,脳出血,脳硬塞などの脳血管障害の診断上有用であることは既に報告されている5,6,8,11,13).しかるに,現時点では,CTで診断可能な非破裂動脈瘤は,径2cmを越すもののみで,それ以下の動脈瘤の診断は困難とされている,しかし,いったん動脈瘤が破裂した場合,CTによって得られる情報の診断的価値は高くなる.
今回著者らは,15例の脳動脈瘤症例のCTを経験したが,そのうち10例の破裂急性期例を中心として,その診断および予後判定上,CTの有用性を検討した,その結果,若干の知見を得たのでここに報告し,諸家の御批判をあおぎたい.
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