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研究
頭蓋内圧測定装置の試作—Pressure Indicating Bagの応用による硬膜外圧の測定
著者: 秋岡達郎1 藤本俊一郎1 久山秀幸1 西本健1 二宮一彦1 松本皓1 西本詮1
所属機関: 1岡山大学脳神経外科
ページ範囲:P.979 - P.984
文献購入ページに移動頭蓋内圧測定には従来,種々の装置が用いられ,(1)ventricular drainageやsubdural spaceへcannulationを行うopen tip method,(2)頭蓋内へballoonを挿入し圧変動を測定するclosed method,(3)頭蓋骨に設けたburr holeに直接pressure transducerを固定して測定する方法などに大別される.しかし,実際の使用にあたっては,持続的測定ならびに頭蓋内圧の絶対値の測定が可能であること,感染や生体内漏電の危険がないこと,故障が少なく廉価であることなどの条件を備えていることが重要である.なかでもballoon法による頭蓋内圧の測定は,簡単に施行しうるため,動物実験および臨床例において広く用いられてきたが,(1)balloon自体の持つ張力による測定値の誤差,(2)頭蓋内圧亢進によるballoonの体積の減少と内容の漏出,(3)圧測定中の零点調整が不可能であることなどの欠点を有している.そこで今回,私どもはこれらの欠点を補うために沼本のpressure indicating bag(PIB)の原理を応用して,新しい頭蓋内圧測定装置を試作したので報告する.
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