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文献概要
特集 水頭症—脳脊髄液動態への理解と治療に迫る
Editorial
著者: 喜多大輔1
所属機関: 1公立能登総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.263 - P.263
文献購入ページに移動 脳脊髄液の産生・循環・吸収における“bulk flow theory”は,あたかも「天動説」が「地動説」に置き換わるかのような刷新を迫られています.シャント手術,神経内視鏡による第三脳室底開窓術などの水頭症に対する優れた治療法も,「天動説」を基盤として確立してきたと言えるかもしれません.パラダイム・シフトが生じている今日,脳脊髄液の産生・吸収の不均衡の結果生じてくる水頭症,およびその周辺の病態に対して,新たな知見に基づいて,診断や治療を見直してみることが必要と思われます.
本特集は「水頭症—脳脊髄液動態への理解と治療に迫る」と題しました.これから水頭症治療にあたる専門医前後の医師にとって必要不可欠となる病態への理解と治療のスタンダードを示すことを目的に企画しましたが,もちろん既に豊富な知識をお持ちの先生方にとっても知識のアップデートを図る上で有用な内容になると思います.
本特集は「水頭症—脳脊髄液動態への理解と治療に迫る」と題しました.これから水頭症治療にあたる専門医前後の医師にとって必要不可欠となる病態への理解と治療のスタンダードを示すことを目的に企画しましたが,もちろん既に豊富な知識をお持ちの先生方にとっても知識のアップデートを図る上で有用な内容になると思います.
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