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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科50巻4号

2022年07月発行

文献概要

特集 STA-MCAバイパス術—日本が世界に誇る技を学ぶ Ⅱバイパス術の実際

若手脳神経外科医のための実践的なバイパス訓練

著者: 笹ケ迫知紀1 片岡大治1

所属機関: 1国立循環器病研究センター脳神経外科

ページ範囲:P.779 - P.787

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Point
・若手脳神経外科医は今後限られた症例数の中で,良好なバイパス手術成績を維持する必要がある.Off-the job trainingでの血管吻合練習は,質の高い血行再建術を行う上で不可欠である.
・卓上顕微鏡ではガーゼやシリコンチューブ,人工血管を用いて練習する.施設によっては,ラットを用いた血管吻合訓練でより実践に近い訓練を行うことができる.
・継続的な練習が最も重要である.日々の業務の合間には卓上顕微鏡を用いて,休日に時間を設けてラットの血管吻合を行うなど,自身のスケジュールに応じて練習メニューを組むことが望まれる.

参考文献

1)Inoue T, et al:Training of A3-A3 side-to-side anastomosis in a deep corridor using a box with 6.5-cm depth:technical note. Surg Neurol 66:638-641, 2006
2)印東雅大,他:手術初心者によるガーゼおよびチューブを用いた手術訓練の血行再建術における効能.脳卒中の外 39:169-174, 2011
3)斉藤寛浩,他:当院における若手脳外科医のためのマイクロ練習プログラム.脳卒中の外 36:118-124, 2008
4)秋山義典:ラットを用いた血管吻合のトレーニング法.脳外誌 9:437-444, 2000
5)Shurey S, et al:The rat model in microsurgery education:classical exercises and new horizons. Arch Plast Surg 41:201-208, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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