文献詳細
文献概要
特集 STA-MCAバイパス術—日本が世界に誇る技を学ぶ Ⅳ各病院におけるSTA-MCAバイパス術の工夫 Short Topics
東海大学におけるSTA-MCAバイパス術の工夫—裏縫い予防のためのCross stay法
著者: 反町隆俊1
所属機関: 1東海大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.861 - P.863
文献購入ページに移動1.はじめに
バイパス手術で,対側壁を一緒に縫合する裏縫いはバイパス閉塞の原因となり,裏縫いした糸の切断と縫合のやり直しが必要であるが,中大脳動脈(middle cerebral artery:MCA)遮断時間が長くなり,MCA血管壁損傷の原因にもなる.われわれはstay sutureの後に両脇中央部を縫合するcross stay法を用い,MCA開口部を広くし対側壁が縫合部から離れることで裏縫いを防いでいる.吻合に際しての注意点について,手技をFig. 1-3の3つに分け図解する.
バイパス手術で,対側壁を一緒に縫合する裏縫いはバイパス閉塞の原因となり,裏縫いした糸の切断と縫合のやり直しが必要であるが,中大脳動脈(middle cerebral artery:MCA)遮断時間が長くなり,MCA血管壁損傷の原因にもなる.われわれはstay sutureの後に両脇中央部を縫合するcross stay法を用い,MCA開口部を広くし対側壁が縫合部から離れることで裏縫いを防いでいる.吻合に際しての注意点について,手技をFig. 1-3の3つに分け図解する.
掲載誌情報