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文献概要
連載 海外での手術経験から学ぶ—手術環境・道具・技術そして心の重要性
vol. 5 海外での手術経験から学んだ3つの教訓
著者: 後藤剛夫1
所属機関: 1大阪公立大学脳神経外科
ページ範囲:P.902 - P.907
文献購入ページに移動はじめに
今回は筆者が海外での手術経験を通じて学んだことについて具体例を交えて紹介する.あくまで個人的な経験談となるため,なんの科学的根拠もない話になるが,これから国際交流や,海外での手術を経験される機会のある若手の先生に役立つ話を述べたいと思う.
海外での手術経験を通して私が特に学んだことは,
1)私の専門とする頭蓋底外科手術は手術器機および治療チーム依存性が高く,決して個人の力でよい成績が出ているわけではない.
2)現地での手術教育が目的のため,発展途上国では日本で行っているとおりの頭蓋底手術法にこだわらず,現地での手術器機を用いて,今後も現地で行うことが可能な手術方法に変更する.
3)患者に対して日本と同様の治療責任を負っていることを自覚する.
の3点である.それぞれについて具体的にエピソードを交えて紹介する.
今回は筆者が海外での手術経験を通じて学んだことについて具体例を交えて紹介する.あくまで個人的な経験談となるため,なんの科学的根拠もない話になるが,これから国際交流や,海外での手術を経験される機会のある若手の先生に役立つ話を述べたいと思う.
海外での手術経験を通して私が特に学んだことは,
1)私の専門とする頭蓋底外科手術は手術器機および治療チーム依存性が高く,決して個人の力でよい成績が出ているわけではない.
2)現地での手術教育が目的のため,発展途上国では日本で行っているとおりの頭蓋底手術法にこだわらず,現地での手術器機を用いて,今後も現地で行うことが可能な手術方法に変更する.
3)患者に対して日本と同様の治療責任を負っていることを自覚する.
の3点である.それぞれについて具体的にエピソードを交えて紹介する.
参考文献
1)Morisako H,et al:. Safe maximal resection of primary cavernous sinus meningiomas via a minimal anterior and posterior combined transpetrosal approach. Neurosurg Focus 44:E11, 2018
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