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特集 脳神経外科医が知っておきたい—てんかんのすべて
Editorial
著者: 川合謙介1
所属機関: 1自治医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.7 - P.7
文献購入ページに移動 てんかんは3大神経疾患の1つで,患者数が多く日常診療で遭遇する機会が多い.また,てんかんの病態はきわめて多様であり,多くの患者が抗てんかん発作薬で発作が消失する一方で,薬剤抵抗性となる患者,てんかん外科で根治できる患者,いくつもの治療を組み合わせて何とか発作減少に漕ぎ着ける患者など,さまざまである.患者の社会的背景も多様であり,高度に知的な職業に就いている患者もいれば,幼少時から発達障害を来す患者もいる.世界保健機関は2022年5月の総会で,epilepsy and other neurological disordersを世界的な保健課題として選定し,具体的な目標を定めて2023年からの10年間でその解決を図るよう決議した.
本特集では,てんかん診療に関わる可能性のあるすべての脳神経外科医の役に立つよう,てんかんの適切な診断と類縁疾患の除外,特に高齢発症てんかんや脳卒中後てんかんの診断と治療,新規抗てんかん発作薬の使い方,外来における自動車運転や就労,福祉制度などのてんかん指導,開頭手術後を含めた急性症候性発作の予防や対策,てんかん重積に対する救急対応など,てんかん専門医でなくとも知っておきたいてんかん診療の要点について解説している.
本特集では,てんかん診療に関わる可能性のあるすべての脳神経外科医の役に立つよう,てんかんの適切な診断と類縁疾患の除外,特に高齢発症てんかんや脳卒中後てんかんの診断と治療,新規抗てんかん発作薬の使い方,外来における自動車運転や就労,福祉制度などのてんかん指導,開頭手術後を含めた急性症候性発作の予防や対策,てんかん重積に対する救急対応など,てんかん専門医でなくとも知っておきたいてんかん診療の要点について解説している.
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