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書評
—編:神田 隆—末梢神経障害—解剖生理から診断,治療,リハビリテーションまで
著者: 三苫博12
所属機関: 1東京医大・医学科 2東京医大・医学教育学
ページ範囲:P.364 - P.364
文献購入ページに移動末梢神経障害の診療に,真に役立つ画期的な成書
神田隆先生(山口大神経・筋難病治療学講座特命教授)が編集された本書は,末梢神経障害を,病態生理学を踏まえて包括的に理解し,実践の診療の役に立てることができるという点で,この分野のマイルストーンとなる成書です.神田教授の構想に従い,全国のエキスパートの先生方が分担執筆されています.
末梢神経疾患は,約1000万人の患者さんがいると推定され,日常高頻度で遭遇するcommon diseaseの一つです.common diseaseといえば,典型的な症状,明解な検査所見から,診断が比較的しやすいというイメージがあるかと思います.しかしながら,末梢神経障害は,診断,治療のアプローチが大変に難しい疾患です.神田教授は,「末梢神経障害は,AがあればBの診断,そして治療Cの実施という一直線の思考では対処できないためである」と,その特徴を喝破しています.
神田隆先生(山口大神経・筋難病治療学講座特命教授)が編集された本書は,末梢神経障害を,病態生理学を踏まえて包括的に理解し,実践の診療の役に立てることができるという点で,この分野のマイルストーンとなる成書です.神田教授の構想に従い,全国のエキスパートの先生方が分担執筆されています.
末梢神経疾患は,約1000万人の患者さんがいると推定され,日常高頻度で遭遇するcommon diseaseの一つです.common diseaseといえば,典型的な症状,明解な検査所見から,診断が比較的しやすいというイメージがあるかと思います.しかしながら,末梢神経障害は,診断,治療のアプローチが大変に難しい疾患です.神田教授は,「末梢神経障害は,AがあればBの診断,そして治療Cの実施という一直線の思考では対処できないためである」と,その特徴を喝破しています.
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