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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科51巻3号

2023年05月発行

文献概要

特集 Theモニタリング—基本から応用まで

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著者: 中田光俊1

所属機関: 1金沢大学脳神経外科

ページ範囲:P.381 - P.381

 近年,脳神経外科手術中のモニタリング技術が普及しました.モニタリング波形の変化を察知し,即座に対応することで恒久的神経障害を未然に防ぐことができます.また,術中に行っている操作が予期せぬ機能障害を来していないだろうかといった術者の不安を解消し,安全に手術を遂行していることがリアルタイムで確認できることから,術者の精神的安寧が得られます.もはや,術中の神経モニタリングは脳神経外科手術において機能温存に必須の技術となりました.
 しかし,いまだにモニタリングには不完全な側面があることは否めません.偽陽性や偽陰性に悩まされることも多々ありますし,検査者が術者にアラートを発する基準についても曖昧です.モニタリング担当者は施設によってさまざまで,臨床検査技師,看護師あるいは若手脳神経外科医が担当することもあるかと思います.多職種が関わる技術であることから,単純に設置し簡便に異常波形を判断できる共通認識が必要だと考えます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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