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書評
—著:福武 敏夫—神経症状の診かた・考えかた 第3版—General Neurologyのすすめ
著者: 下畑享良1
所属機関: 1岐阜大大学院・脳神経内科学
ページ範囲:P.930 - P.930
文献購入ページに移動繰り返し読み続けたい,エキスパートの診かた・考えかた
著者の福武敏夫先生は脳神経内科領域のオーソリティとして,誰もが認める存在である.私は先生と本書の大ファンで,本書は初版から繰り返し読み続けている.病歴聴取と神経診察の実例を通して,一貫したエキスパートの診かた・考えかたを学ばせていただいた.まさに第2版の帯に書かれていた「傍らに上級医がいる」ような感覚になるテキストである.関心のある項目から読み始めてもよいが,本書を持ち歩き,私のように繰り返し読むことをお勧めしたい.きっと先生方の血肉になると思う.
内容は第Ⅰ編では日常的によく遭遇する症状(頭痛,めまい,しびれ,パーキンソン病,震え,物忘れ,脊髄症状など)を,第Ⅱ編では緊急処置が必要な病態(けいれん,意識障害,急性球麻痺,急性四肢麻痺,脳梗塞)を,そして第Ⅲ編では神経診察の手技上のポイントと考えかたに加え,画像診断におけるピットフォールを,いずれも具体的な実例を基に解説されている.私は「どうしたらこれほど具体的で豊富な事例を記載できるのですか?」と尋ねたことがあるが,福武先生は「一日の終わりに診療した患者のことを思い出し,ノートにつけて勉強している」と答えられ,合点がいくと同時に先生の不断の努力に改めて尊敬の念を抱いた.
著者の福武敏夫先生は脳神経内科領域のオーソリティとして,誰もが認める存在である.私は先生と本書の大ファンで,本書は初版から繰り返し読み続けている.病歴聴取と神経診察の実例を通して,一貫したエキスパートの診かた・考えかたを学ばせていただいた.まさに第2版の帯に書かれていた「傍らに上級医がいる」ような感覚になるテキストである.関心のある項目から読み始めてもよいが,本書を持ち歩き,私のように繰り返し読むことをお勧めしたい.きっと先生方の血肉になると思う.
内容は第Ⅰ編では日常的によく遭遇する症状(頭痛,めまい,しびれ,パーキンソン病,震え,物忘れ,脊髄症状など)を,第Ⅱ編では緊急処置が必要な病態(けいれん,意識障害,急性球麻痺,急性四肢麻痺,脳梗塞)を,そして第Ⅲ編では神経診察の手技上のポイントと考えかたに加え,画像診断におけるピットフォールを,いずれも具体的な実例を基に解説されている.私は「どうしたらこれほど具体的で豊富な事例を記載できるのですか?」と尋ねたことがあるが,福武先生は「一日の終わりに診療した患者のことを思い出し,ノートにつけて勉強している」と答えられ,合点がいくと同時に先生の不断の努力に改めて尊敬の念を抱いた.
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