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書評
—原著:Suzette M. LaRoche,Hiba Arif Haider 訳:吉野 相英—脳波で診る救命救急—意識障害を読み解くための脳波ガイドブック
著者: 松本理器1
所属機関: 1神戸大大学院・脳神経内科学
ページ範囲:P.1164 - P.1164
文献購入ページに移動ER/ICUでの持続脳波モニタリングのバイブルとしてお薦めします
近年ICUでの脳波モニタリングにより,集中治療期患者の転帰が改善するなどの報告がなされ,持続脳波モニタリングをはじめとした神経集中治療は欧米で注目されています.それに伴い,本邦でもICUにおける脳波モニタリングの重要性が少しずつ認知されるようになってきています.ただ,本邦ではこれらICUにおける脳波所見の判読やそれに対する治療アプローチなどに関して,包括的な日本語の教科書はいまだない状況でした.
そのような状況の中で登場した本書は,英語の教科書として有名であった『Handbook of ICU EEG Monitoring』第2版の待望の日本語訳です.本書は,日本で集中治療や急性期疾患の治療に携わる脳神経内科医,脳神経外科医,集中治療医だけでなく,生理検査技師や看護師などのコメディカルの方々にも有用で,集中治療期患者の脳波所見や治療のみならず,脳波測定の方法やモニタリングユニットにおけるメディカルスタッフを含めた脳波測定の運用の仕方まで含めた包括的な情報を提供しています.
近年ICUでの脳波モニタリングにより,集中治療期患者の転帰が改善するなどの報告がなされ,持続脳波モニタリングをはじめとした神経集中治療は欧米で注目されています.それに伴い,本邦でもICUにおける脳波モニタリングの重要性が少しずつ認知されるようになってきています.ただ,本邦ではこれらICUにおける脳波所見の判読やそれに対する治療アプローチなどに関して,包括的な日本語の教科書はいまだない状況でした.
そのような状況の中で登場した本書は,英語の教科書として有名であった『Handbook of ICU EEG Monitoring』第2版の待望の日本語訳です.本書は,日本で集中治療や急性期疾患の治療に携わる脳神経内科医,脳神経外科医,集中治療医だけでなく,生理検査技師や看護師などのコメディカルの方々にも有用で,集中治療期患者の脳波所見や治療のみならず,脳波測定の方法やモニタリングユニットにおけるメディカルスタッフを含めた脳波測定の運用の仕方まで含めた包括的な情報を提供しています.
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