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特集 脳神経圧迫症候群のすべて—診断・治療・手術のポイント
Editorial
著者: 藤巻高光1
所属機関: 1埼玉医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.7 - P.7
文献購入ページに移動 脳神経圧迫症候群と聞くと,脳神経外科医は神経減圧術の対象疾患として三叉神経痛や片側顔面痙攣をまず想起すると思います.神経減圧術は治療法として確立され,「脳神経外科専門医であれば,誰でも行う」手術です.ただし,機能的脳神経外科手術としては,確実に疾患を治癒せしめる必要があり,また新たな神経欠落症状は許されません.手術操作のみならず,診断,周術期管理,モニタリングなど多くの関門のすべてを通過し,治癒というゴールにたどりつく必要があります.しかし,文献を渉猟しても治癒率100%,合併症率0%という論文は見当たりません.さらに,手術適応は相対適応であり,脳神経外科医は常に手術治療,非手術治療の得失を十分に理解し,それを患者と共有することで手術を行うか否かを患者とともに決定する責任があります.そこで本特集では,手術のみならず,脳神経圧迫症候群のすべてが一冊に網羅されるように企画しました.
序章の総論は,本疾患の歴史を知り,いかに人類がこの疾患で悩んできたか,また現時点での疾患の疫学を知る章としました.それぞれの手術について共通に知っておくべき解剖や,開閉頭についての記載もここにおきました.
序章の総論は,本疾患の歴史を知り,いかに人類がこの疾患で悩んできたか,また現時点での疾患の疫学を知る章としました.それぞれの手術について共通に知っておくべき解剖や,開閉頭についての記載もここにおきました.
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