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解剖を中心とした脳神経手術手技
深部脳血管バイパス術の基本と応用—STA-SCAバイパス術
著者: 井上智弘1 角田翔1 瀬川将史1 野田龍一1 松藤寛1 坂倉悠哉1 河島真理子1 赤羽敦也1 落合慈之1
所属機関: 1NTT東日本関東病院脳神経外科
ページ範囲:P.449 - P.454
文献購入ページに移動動脈硬化性椎骨脳底動脈閉塞で,その末梢の脳幹および小脳梗塞が限定的なとき,緊急—準緊急浅側頭動脈(superficial temporal artery:STA)-上小脳動脈(superior cerebellar artery:SCA)バイパス術が有効である1, 2).また,脳底動脈先端部巨大血栓化動脈瘤やコイル治療後再発などでSTA-SCAバイパス術を組み合わせたflow alteration therapyを選択すべきときがある.本稿では,subtemporal-transtentorial approachによるSTA-SCAバイパス術について,実践微小解剖学的見地から術中写真を用いて手術手技を詳述する.
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