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雑誌目次

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科52巻3号

2024年05月発行

雑誌目次

特集 脳血管内治療に必要な血管解剖学

Editorial

著者: 田中美千裕

ページ範囲:P.469 - P.469

 1959年,ジョージタウン大学の脳神経外科医アルフレッド・J・ルーセンホップは,47歳の女性の左大脳半球に存在する高血流の大きな脳動静脈奇形(AVM)に対して,頚動脈からカテーテルを挿入し,メチルメタクリレートで作られた直径2.5mm〜4.0mmのビーズを中大脳動脈に送り込むことで,nidusのサイズを大幅に縮小できたことを報告しています.その後,離脱式バルーン,プラチナコイル,マイクロカテーテル,ステントなど,さまざまなデバイスの開発と脳血管造影(DSA)装置の進化により,現代において脳血管内手術は脳血管障害の中核的治療法として確立されてきました.しかしながら,どの時代においても血管解剖学が重要であり,特に機能解剖学の知識と経験は手術を安全に行う上で不可欠です.例えるなら,正確な地図と道路情報がなければ,どんなに速いスポーツカーに乗っていても,目的地に安全かつ確実に到達できないのと同じです.
 本特集は,脳血管内治療の専門医や指導医を目指す医師のための解説書です.知識としての解剖学だけでなく,臨床で遭遇する変異やDSAでは判別しづらい吻合を見極めるための解剖学,そして実際のマイクロカテーテル誘導時や塞栓物質の注入の判断,母血管閉塞の可否の判断において重要な機能解剖学に焦点を当てています.執筆は,現在臨床の第一線で活躍する若手の指導医の先生方にお願いしました.

Ⅰ 動脈編

大動脈弓—発生と変異

著者: 佐藤慎祐 ,   新見康成

ページ範囲:P.470 - P.476

Point
・各大動脈弓の正常の発生と変異を理解した上で,右側大動脈弓のそれぞれのパターンを理解する.
・右側大動脈弓に合併するaberrant subclavian arteryの特徴を理解する.

内頚動脈—発生と変異

著者: 立林洸太朗

ページ範囲:P.477 - P.487

Point
・内頚動脈の形成には,第1〜3鰓弓動脈と背側大動脈が関与し,特に第3鰓弓動脈の役割が重要である.
・内頚動脈のsegmentationは,発生学的に独立したsegmentに基づき,それぞれのsegmentは特定の発生学的異常,形成不全,または破格に関与する.
・内頚動脈の変異や異常を正確に理解するには,発生学的背景と解剖学的知識が必要であり,その素養を身につけることは臨床的な診断や治療戦略の決定に役立つ.

中大脳動脈の血管解剖と脳主幹動脈閉塞症

著者: 竹内昌孝 ,   傳和眞

ページ範囲:P.488 - P.495

Point
・中大脳動脈は広範な脳の領域を灌流し,その障害は機能および生命予後に直結する.
・中大脳動脈は,脳主幹動脈閉塞症の最も好発部位である.
・血管解剖を理解することが手技の前提である.

前大脳動脈・前交通動脈の正常解剖と正常変異

著者: 石黒友也

ページ範囲:P.496 - P.506

Point
・前大脳動脈は他の脳動脈よりも発生学的に古く,そのため中・後大脳動脈にはない特徴的な正常変異がある.
・前交通動脈はその発生学的背景から窓形成を多く認める.
・正常変異のいくつかは動脈瘤の合併を認めることがある.

Primitive lateral basilovertebral anastomosis(PLBA)から考える椎骨動脈・後下小脳動脈のバリエーション

著者: 太田貴裕

ページ範囲:P.507 - P.513

Point
・脳幹の動脈解剖は,縦方向と横方向の構造が基本である.
・発生の一時期に存在するprimitive lateral basilovertebral anastomosis(PLBA)に着目すると,小脳動脈のanatomical variationの形成過程が説明可能となる.
・椎骨動脈,前脊髄動脈から脳幹への穿通枝分布にはバリエーションが多いため,塞栓術を行う際には注意が必要となる.

脳底動脈・前下小脳動脈・上小脳動脈

著者: 松原俊二

ページ範囲:P.514 - P.521

Point
・脳底動脈は前下小脳動脈,上小脳動脈,穿通枝などさまざまな分枝をしながら脳幹腹側を上行し,脳幹,小脳,内耳などへ血流を供給している.
・脳底動脈は胎生期に2本の縦走動脈が癒合して1本になるため,このプロセスが不完全であると窓形成を生じる.
・前下小脳動脈は,後下小脳動脈と連携しながら小脳の腹側,尾側を中心に灌流するが,脳幹や内耳器官にも分枝している.
・上小脳動脈は必ず存在し,小脳半球の頭側を主に灌流するが,脳幹,小脳虫部,小脳深部へも血流を送っている.

後交通動脈・後大脳動脈

著者: 鶴田和太郎

ページ範囲:P.522 - P.530

Point
・後大脳動脈と前脈絡叢動脈は,発生学的関連が強く相補的関係にある.
・後交通動脈・後大脳動脈からは多くの穿通枝が分岐する.
・脳底動脈先端部の形態により穿通枝の分岐パターンが異なる.
・後大脳動脈の閉塞耐性の評価には注意を要する.

外頚動脈・中硬膜動脈—脳血管内治療に必要な外頚動脈の知識,特に中硬膜動脈と後頭動脈を中心に

著者: 門岡慶介

ページ範囲:P.531 - P.538

Point
・脳血管内治療において外頚動脈は軽視されがちであるが,実際は内頚動脈や椎骨動脈との吻合が豊富であり,その理解は必須である.
・中硬膜動脈はpetrosal branchと顔面神経,anterior(frontal)branchと眼動脈など,重要構造物と関連をもつ.
・後頭動脈はpharyngo-occipital systemで説明されるように,上行咽頭動脈や椎骨動脈などと密接な関連,吻合をもつ.

上行咽頭動脈・副硬膜動脈・舌動脈

著者: 田上秀一

ページ範囲:P.539 - P.548

Point
・上行咽頭動脈は咽頭粘膜,咽頭周囲軟部組織や鼓室,下位脳神経,硬膜に供血するとともに,脳動脈と豊富な潜在的吻合を有する.
・副硬膜動脈は咽頭周囲軟部組織に供血し,三叉神経分枝の神経栄養血管となり,また内頚動脈や顎動脈の分枝と潜在的吻合を有する.
・舌動脈は咽頭粘膜,扁桃,喉頭蓋,舌骨,口腔底や舌に供血し,上甲状腺動脈や顔面動脈,顎動脈の分枝との潜在的吻合を有する.

原始遺残動脈

著者: 難波克成

ページ範囲:P.549 - P.559

Point
・胎生早期に将来の椎骨脳底動脈系を内頚動脈から灌流するため,原始血管吻合が存在する.
・原始血管吻合は三叉神経動脈,聴神経動脈,舌下神経動脈およびproatlantal arteryで,対応する神経に並走する.
・原始血管吻合は後交通動脈と椎骨動脈に役割が置換され,約1週間で消退する.
・稀に成人で原始血管吻合の遺残が認められ,正しく認識する必要がある.

Ⅱ 静脈編

海綿静脈洞

著者: 当麻直樹

ページ範囲:P.560 - P.569

Point
・海綿静脈洞は,発生学的に由来の異なるさまざまな静脈の合流部であり,多くの静脈と接続している.
・安全で確実な血管内治療を行うために,海綿静脈洞と関連する静脈の解剖の理解が重要である.

脳底静脈,ガレン大静脈,直静脈洞

著者: 森健太郎

ページ範囲:P.570 - P.578

Point
・脳底静脈,ガレン大静脈,直静脈洞は,深部静脈と表在静脈,静脈洞をつなぐ静脈の交通路として重要である.
・脳底静脈は特に多岐の領域をつないでいるが,バリエーションが存在し,それにより静脈還流の経路が変わってくるので注意を要する.
・脳血管内治療の際にはこれらの領域の構造を理解し,血管閉塞や静脈還流の変化に留意する.

上矢状・下矢状静脈洞の解剖

著者: 寺田愛子 ,   石黒友也

ページ範囲:P.579 - P.586

Point
・上矢状静脈洞(SSS)には,上大脳静脈系の皮質静脈が架橋静脈を介して流入するほかに,外側にあるlateral venous lacunaを介して硬膜・板間静脈が流入する.
・架橋静脈は,硬膜貫通部から直接SSSに流入するものと,dural venous channel(venous lake)を介するものがあり,これらはlateral venous lacunaの下方からSSS外側に流入する.
・SSSのvariationsは,胎児期のsagittal plexusとmarginal sinusの正中での融合および消退の程度によって生じる.

横静脈洞・S状静脈洞

著者: 大島共貴

ページ範囲:P.587 - P.595

Point
・横静脈洞-S状静脈洞部硬膜動静脈瘻を治療するため必要な解剖について,分岐する静脈を中心に理解を深める.
・過去の経静脈的塞栓術を行った症例から,合併症を起こさないような治療戦略の立て方を学ぶ.
・最近の経動脈的塞栓術を行った症例から,安全で根治的な治療戦略の立て方を学ぶ.

上錐体静脈洞と錐体静脈の血管解剖と関連する硬膜動静脈瘻

著者: 平松匡文 ,   春間純 ,   杉生憲志 ,   田中將太

ページ範囲:P.596 - P.604

Point
・上錐体静脈洞と錐体静脈は後頭蓋窩の静脈還流を担う重要な血管であり,さまざまな変異や側腹路が存在する.
・この部位の硬膜動静脈瘻では,錐体静脈から後頭蓋窩に逆流するため,神経症候を呈しやすく治療リスクが高い.
・周囲の硬膜動静脈瘻から錐体静脈に逆流する場合は,この逆流を確実に遮断する治療戦略が必要である.

下錐体静脈洞およびanterior condylar confluenceとその周囲の静脈解剖

著者: 水谷克洋

ページ範囲:P.605 - P.616

Point
・Inferior petrosal sinus,anterior condylar confluenceを含む頭蓋頚椎移行部付近の静脈路は脳の主要な静脈還流路であり,非常に複雑な静脈ネットワークを形成している.
・この領域の静脈路は動静脈シャント疾患の病態に深く関わり,治療戦略を考える上でその解剖学的知識は欠かすことができない.
・本稿では各静脈路の基本解剖,および放射線画像所見を解説する.
・硬膜動静脈瘻をはじめとした関連する病変の治療戦略を立てる上で,必要な解剖を理解することを目的とする.

総説

トゥレット症候群に対する脳深部刺激療法と適応疾患拡大への課題

著者: 木村唯子 ,   岩崎真樹

ページ範囲:P.619 - P.629

Ⅰ はじめに
 脳深部刺激療法(deep brain stimulation:DBS)は2000年よりパーキンソン病,本態性振戦に,2013年よりジストニアに適応認可され,国内で年間500〜600例程度の新規植え込み術が実施されている.また,2023年8月には難治性てんかんに対して適応が拡大した.今後も適応疾患の拡大と患者数の増加が期待される治療法である.
 トゥレット症候群,強迫性障害,うつ病といった精神科領域疾患への定位機能外科手術には古くから大きな関心がもたれ,DBSによる有効性を示す報告も数多い1).本邦でも外科治療への期待は大きいが,かつて倫理的人道的配慮を欠き問題視された「精神外科」への抵抗から,その実施には極めて慎重な立場の医師,研究者が多い.精神疾患に対する外科治療はNPD(neurosurgery for psychiatric disorders)という呼称の下,有効性についてまだ十分なエビデンスはないと認識されている.倫理的配慮の下に,複数のランダム化試験によって科学的エビデンスを構築する必要性が唱えられている2)

下垂体神経内分泌腫瘍(PitNET)に対する治療の進歩

著者: 西岡宏

ページ範囲:P.631 - P.645

Ⅰ はじめに
 下垂体神経内分泌腫瘍(下垂体腫瘍・下垂体腺腫)(pituitary neuroendocrine tumor:PitNET)は,グリオーマなどと比較すると治療に直結する分子生物学的な知見は未だ乏しいが,外科治療・薬物治療ともに近年大きく進歩した.外科治療は大多数が内視鏡下経鼻的に行われており,手術手技や支援器具の進歩などにより成績は飛躍的に向上した.一方,特に機能性腫瘍に対しては有効な薬物治療が複数登場している(Table 1).さらに,病態の解明や治療効果予測法の進歩などにより,一部の腫瘍では治療にパラダイムシフトが生じている.また,下垂体機能低下症に対するホルモン補充療法に関しても,新たなエビデンス・知見が集積している.長期治療成績の向上に伴い,治療のゴールも外科的治癒・内分泌寛解に加えて,内分泌異常に伴う全身合併症や長期QOLの改善・維持なども含まれるようになり,個別化したprecision medicineが求められるようになった.下垂体腫瘍は「脳腫瘍」としてだけではなく,むしろ「内分泌腫瘍」としての治療,フォローが求められる時代となった.

解剖を中心とした脳神経手術手技

松果体部腫瘍の手術

著者: 秋本大輔 ,   山本哲哉

ページ範囲:P.647 - P.658

Ⅰ はじめに
 OTA(occipital transtentorial approach)は松果体部近傍への代表的な手術アプローチであり,ほかにinfratentorial supracerebellar approach,transcallosal interforniceal approach,parietal transcortical trans/sub-choroidal approachなどが用いられる.OTAはテント切痕上下および小脳テント直下の手術に対応でき,中脳視蓋,松果体,内大脳静脈(internal cerebral vein:ICV)下面,中間帆槽,モンロー孔直下の第三脳室側壁・後半部までの広い範囲を視野に収め,これらに発生する種々の病変に対処できる汎用性の高い術式である1).OTAを用いた自験例83症例(89手技)では,germ cell tumorが36例で最も頻度が多く(43.4%),続いて松果体実質腫瘍15例(18.1%),毛様細胞性星細胞腫11例(13.3%),その他のグリオーマ8例(9.6%)の順であった(Table 1).
 OTAでは,頭尾側方向のcorridorを用いる.Parietooccipital interhemispheric routeを用いることで,中脳水道周囲から第四脳室上部,視蓋およびcerebellomesencephalic fissureの病変に対処する.逆にoccipital interhemispheric/occipitobasal/transtentorial routeでは,視床枕やモンロー孔より後方の第三脳室,脳梁膨大部から上方へ進展する病変,さらに中脳被蓋から視蓋に進展した病変に対処できる.テント下に向けた視軸では,“transtentorial”の名称が示すとおり,テント切開部を経由して視野を確保するというのが教科書的なコンセプトである.しかし,実際の手術では,十分なテント切開によって可動化した大脳鎌を対側後頭葉に向かって圧排偏位させることで,両側のテント縁や迂回槽での視軸を確保し,静脈や腫瘍の剝離操作を行いやすくすることがテント切開のもう1つの意義となっている.

連載 熱血! 論文執筆コーチング—中堅脳神経外科医が伝えたい大切なこと

第11回 原著論文の書き方④

著者: 森下登史

ページ範囲:P.659 - P.663

ケースシリーズは臨床原著論文の基本
 これまで原著論文を執筆する上で必要な基礎知識を説明しました.実際に原著論文に挑戦する場合,最もシンプルなデザインの研究,つまりケースシリーズに取り組むのが初学者にとって望ましいのではないかと思います.ケースシリーズの多くは治療前後の比較や予後などの予測因子を調査する研究ですが,どのような場合でも連載第9回(Vol.52 No.1)で述べたように,まずは研究仮説を立てることが必要です.

書評

—監訳:中野 隆 訳:中野 隆,中谷 壽男,大野 伸彦,内藤 宗和,林 省吾,易 勤,山岡 薫,伊藤 正裕,若山 友彦—プロメテウス解剖学 エッセンシャルテキスト 第2版

著者: 本郷一博

ページ範囲:P.617 - P.617

座右に置きたい解剖学テキスト
 愛知医科大学医学部名誉教授の中野隆先生監訳による『プロメテウス解剖学エッセンシャルテキスト』の待望の第2版が刊行された。本書はAnne M. Gilroy氏により著されたAnatomy:An Essential Textbook(3rd Edition)を,単に原書の和訳にとどまらず,豊富な美しくわかりやすいアトラスと監訳者により全編テキストの表現法を統一された読みやすい日本語,さらに監訳者により随所に「監訳者注」として説明を加えられている点が,本書の大きな特徴といえる。
 本書は日本語で書かれた単なる解剖学のテキスト,あるいは解剖学洋書の単なる和訳書とは全く異なる。原書にも大きな特徴があり,第3版は,各部の冒頭に目次が追加され,各章とセクション,そしてその中に表や161項目に及ぶBOXが掲載され,新たな図版が第2版に比して100以上追加され,多くの図版が改訂されている。本書では,BOXが,オレンジ色で「発生学の観点」,青色で「臨床医学の視点」と色分けして挿入されており,単なる解剖学の知識のみでなく,発生学の観点,臨床医学の視点からより深く解剖を理解することができる構成になっている。解剖の内容を理解するのに有用な画像,X線写真,模式図も多く掲載されているのも特徴である。各部の終わりには,復習問題が掲載されているが,この内容も単なる解剖の知識を問うものではなく,日常臨床にも大変有益なものである。

—監修:下妻 晃二郎 編:能登 真一—臨床・研究で活用できる!—QOL評価マニュアル

著者: 齋藤信也

ページ範囲:P.664 - P.664

「QOL」を知りたい・使いたい人たちへ待望の一冊
 医療関係者でQOLという言葉を知らない人は皆無ではないかと思う.私は外科医であるが,外科ではこれまで根治性を重視し,QOLを軽視しがちであった歴史がある.そこに乳房温存や,機能温存手術が導入される中で,それがもたらすQOLの改善を測ってみたいという素朴な気持ちが生じてくる.ところがいざQOLの測定となると,使用可能な日本語版尺度がなかったり,あったとしても,不自然な日本語で,それをわかりやすく変更しようとすると「そんなことをしてはいけない!」と言われたり,さらには「勝手に使うと著作権者から訴えられるよ」などと脅かされると,少し気がなえてくる.加えて,信頼性とか妥当性とか,測定特性とか計量心理学の用語が頻出すると「うーん」となってしまいがちである.
 そこに現れた待望の一冊が本書『臨床・研究で活用できる! QOL評価マニュアル』である.編者の能登真一先生は,理論と実践の両面にわたり,斯界をけん引してきたリーダーでもあるが,同書を「臨床・研究で『活用』できる『マニュアル』」と明確に性格付けている.背景となる理論は過不足なくコンパクトにまとめられている上に,「尺度別」に具体的な記載がなされている点がユニークである.「マニュアル」としてその尺度の特徴・開発経緯・日本語版の開発・版権の使用に当たっての注意点・質問票そのもの・スコアの算出方法と解釈・測定特性・エビデンスが,一覧できる利便性の大きさは類書にはないものである.しかもわが国でその尺度を開発(翻訳)した当事者がその項目を執筆しているということで,版権のことも具体的でわかりやすく記載されている.これ一冊あれば,QOL測定のハードルはとても低くなる.

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目次

ページ範囲:P.464 - P.465

欧文目次

ページ範囲:P.466 - P.467

バックナンバーのご案内

ページ範囲:P.665 - P.665

次号予告

ページ範囲:P.666 - P.666

基本情報

Neurological Surgery 脳神経外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1251

印刷版ISSN 0301-2603

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