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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科52巻4号

2024年07月発行

文献概要

特集 髄膜腫の現在—最新の知識を活かした最善の治療のために Ⅳ 髄膜腫—部位別の手術法

傍鞍部髄膜腫

著者: 花北俊哉1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科

ページ範囲:P.736 - P.748

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Point
・傍鞍部髄膜腫は,視機能低下を主訴に指摘されることが多い.無症候性の症例に対する予防的切除の適応は,症例ごとに慎重な検討が必要である.
・硬膜内操作を開始する前に皮弁,側頭筋などの軟部組織の移動,頭蓋底骨削を行い,腫瘍への栄養動脈遮断と腫瘍摘出スペースを生み出す.
・脳ベラをうまく用いてスペースを生み出し,両手操作が行えると,細血管剝離や深部での止血操作が安全に遂行しやすくなる.
*本論文中、[Video]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年8月まで)。

参考文献

1)Froelich SC, et al:Refinement of the extradural anterior clinoidectomy:surgical anatomy of the orbitotemporal periosteal fold. Neurosurgery 61(5 Suppl 2):179-185;discussion 185-186, 2007
2)Geibprasert S, et al:Dangerous exractanial-intracranial anastomoses and supply to cranial nerves:vessels the neurointerventionalist needs to know. AJNR Am J Neuroradiol 30:1459-1468, 2009
3)Oya S, Matusi T:Ultra-early optic nerve decompression for the resection of anterior clinoidal meningioma. J Neurol Surg B Skull Base 79(Suppl2):S231-S232, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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