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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科6巻1号

1978年01月発行

Current Topics

脊髄性間歇性跛行—特にCauda equina claudicationについて

著者: 角家暁1 冨子達史1

所属機関: 1金沢医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.23 - P.27

文献概要

Ⅰ.はじめに
 間歇性跛は,(1)動脈性間欲性跛行:Charcotが1858年始めて記載したもので,aorta-iliac artery及び末梢動脈の閉塞性病変によって起こる有痛性のmuscle contractionに起因するものと,(2)脊髄性1間歇性跛行:脊髄,馬尾神経の病変によるものの二型に大別される.脊髄間歌性跛行は1900年Dejerineの報告した脊髄の梅毒性血管炎に起因する症例が最初で,その後腰髄を灌流するAdamkiewicz動脈分岐部の腹部大動脈硬化性病変25),脊髄動静脈奇形にもみられることが知られており2,13),その本態は歩行時の一過性脊髄灌流障害と考えられる.しかしこの型のものは,一般に稀であり,むしろ最近は"lumbar spinal stenosis"により間歇性跛行を呈する症例の多いことが注目されている.今回脊髄間歇性跛行をJellinger and Neumayer16)に従って,A) intermittent spinal claudication:上述のDejerine syndromeとも呼ばれるものと,B)cauda equina claudicationに分け,特に後者の最近の知見を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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