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症例
破裂脳動脈瘤急性期脳血管撮影において脳室造影が認められた2症例
著者: 神山和世1 小沼武英2 坂本哲山1 鈴木二郎1
所属機関: 1東北大学脳疾患研究施設脳神経外科 2仙台市立病院脳神経外科
ページ範囲:P.1005 - P.1013
文献購入ページに移動脳動脈瘤患者の血管写における血管外漏出は,1945年Jenkinson5)の報告以来20数例の報告がある.そしてそのいずれも脳血管写によって動脈瘤の破裂をきたしたものであり,脳血管写の合併症として報告されている.最近,われわれが経験した動脈瘤の血管外漏出の2例はいずれも動脈瘤破裂数時間後に血管写を施行し症状,血管写の時期等より血管写の施行により破裂したものではなく,むしろ発作からの出血が断続的にくり返しおこっていた為とも考えられ,しかも1例においては経時的血管写によって内頸動脈の一時的狭窄,および動脈瘤の増大等の興昧ある所見が得られたので若干の考察を加えて報告する.
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