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研究
CT scan上における大脳鎌陰影の検討
著者: 秋本宏1 牧豊1 小野幸雄1 久野恒一2
所属機関: 1筑波大学臨床医学系脳神経外科 2県西総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.1083 - P.1087
文献購入ページに移動大脳鎌陰影は,通常はCT scan上では判別できず,脳萎縮のある場合3)とか,石灰化している場合4)に,大脳正中部矢状方向に線状の高吸収帯として認められると報告されている.しかしわれわれは若年者においても大脳鎌陰影が認められる症例や大脳鎌附近に広範な低吸収領域を伴った症例に,大脳鎌陰影が認められるのを経験しており,必ずしも大脳鎌陰影陽性=石灰化=加齢現象という考え方には疑問をもつに至った.そこで著者らはその出現頻度を,性別,年代別,各断層レベルにおいて検討し,更に松果体および手綱,また側脳室三角部脈絡叢の出現度合いとの比較検討を行なった.
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