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症例
Superior facet syndrome—3例の報告と文献的考察
著者: 小山素麿1 岩城和男2 石川純一郎3 近藤明悳3
所属機関: 1京都大学脳神経外科 2大津市民病院脳神経外科 3福井赤十字病院脳・神経外科
ページ範囲:P.1089 - P.1096
文献購入ページに移動腰部脊椎管狭窄症を臨床的にみると2つに大別出来る,第1は脊椎管の前後径が短縮し管腔が狭小化し,cauda equina全体が圧迫されるもの(major type of lumbar canal stonosis)11)でもう1つは1〜数本のrootがlateral recessusの狭小化のために絞扼されるものである3).
後者については1933年Ghormley6)は"the facet syndrome"という名称を用いposterior facetのosteo-arthritisによる根性坐骨神経痛を報告しているが,Epsteinら4)はこれと異なった原因でnerve root entrap-mentがおこる症候群を記載し"superior facet syn-drome"と命名した.わが国においても最近伊藤ら7)の報告がある.
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