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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科6巻11号

1978年11月発行

文献概要

症例

外傷性後頭蓋窩血腫の2例

著者: 坂本学1 日下和昌1 松本圭蔵1

所属機関: 1徳島大学脳神経外科

ページ範囲:P.1119 - P.1125

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Ⅰ.はじめに
 外傷による後頭蓋窩血腫は,テント上の血腫に比べてかなり数は少なく,その診断も比較的難しいと言われてきた.諸家の報告よりその頻度をみてみると,外傷性頭蓋内血腫の中の2-6%程度を占めるようであり,従来はSchneider24)の指摘するように,その存在を念頭に置くことにより発見率は高まると考えられてきた.著者らが,外傷性後頭蓋窩血腫に関し集めえた本邦例における文献によると,硬膜外血腫36例,硬膜下血腫11例,小脳内血腫2例,計49例であるが,CTによって診断すれば,きわめて容易で,かつ確実であることは論を侯たない.最近われわれは,外傷性後頭蓋窩血腫を椎骨動脈写とCTにより診断し,血腫除去術を行い,良好な経過をみた硬膜外血腫,硬膜下血腫それぞれ1例の2例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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