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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科6巻12号

1978年12月発行

文献概要

Current Topics

HLA

著者: 関口進1

所属機関: 1川崎市立井田病院臨床研究検査部

ページ範囲:P.1155 - P.1158

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 HLAと疾患感受性が臨床家にとって非常に興味深い話題となっている.もっとも高い相関を示す疾患は強直性脊椎症(Ankylosing Spondilitis)で,HLA-B 27をもつ患者がどの報告を見ても90%以上となっている.その相対危険度(relatine risk),即ちHLA-B 27を持つ一般人が,同抗原をもたない人に比べてどの位強直性脊椎症にかかり易いか,を見ると日本人では352.8,白人では101.2と高い値を示している.これは同抗原をもつ人が日本人では352.8倍もこの抗原をもたない人に比べて同疾患にかかり易いという事を示している.
 HLAはその他腎臓移植の型合せに用いられ,特に血縁者間の移植では明らかに適合群と非適合群に差を見ている.血小板輸血,白血球輸血の際にも被輸血者の循環血内の生存にもHLAの適合が関係をもっている.この様に最近の免疫学の発炭の中でHLAはかなり重要な働きをしており現在ではいわゆる免疫応答の座との関係で注目をあつめている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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