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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科6巻2号

1978年02月発行

文献概要

研究

塗抹(smear)標本による中枢神経系腫瘍の迅速診断

著者: 木下和夫1 福井仁士1 北村勝俊1 米増祐吉1 松角康彦2

所属機関: 1九州大学脳神経外科 2熊本大学脳神経外科

ページ範囲:P.143 - P.152

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Ⅰ.はじめに
 中枢神経腫瘍の病理組織学的診断は,脳神経外科医にとって,その治療方針を定め,予後を推定するためにもっとも重要なものであるが,術中にその腫瘍の種類,悪性度,拡がりなどを速やかに知ることは,手術方針を決定してゆく上に不可欠である.
 わが国においてこのような目的のために使用されている術中迅速診断法は,凍結切片によるのが一般的であろう.凍結標本作製にはかなり時間を要するし,標本がごく小さく,非常に軟かく,壊れやすかったり,壊死組織や,血液中に混じているような場合は作製が困難である.ここでのべる塗抹標本はわずか数分間ででき,手技もやさしい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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